カジモドの補聴器

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劇団四季 ノートルダムの鐘 追記

感想の追記です。やっぱりガンガンにネタバレです。

 
 
クロパンがね、ノートルダム・ド・パリの方が若いしかっこいい! これはもう仕方ないね。こっちは年齢も多分、20代後半か30代の設定じゃないかな? エスメラルダとも、血は繋がってなくとも兄と妹みたいな関係だし。
一方で、ノートルダムの鐘、アニメでは同じジプシー同士というだけ。
四季の舞台だと、少しエスメラルダと会話シーンが増えました。それからクロパンの設定などを見るに、どうも40代らしいですね。となるとエスメラルダとは兄妹というよりは年齢的には父娘くらいになるんですけど、そこまで深い繋がりは見いだせなかった。ただ、クロパンのセリフが増えたので、ジプシーのリーダーである彼の背景や影の部分がアニメよりはっきりしてきた感じはします。
 
クロパンとエスメラルダとの繋がりという点では、ノートルダム・ド・パリの方が深いなと。クロパンがエスメラルダを諭す歌もあるし。クライマックスではクロパンが殺されて、その後をエスメラルダが継ぎます!って感じの歌もあるし。
正直、ノートルダムの鐘では、クロパンは最後どうなったんだ? なんか、はっきりしないぞ。もう一度観に行くか、他の人の感想やレポで確認したいです。
 
それから、フロローvsクロパンという図式、これもノートルダム・ド・パリの方がはっきりしてますが、ノートルダムの鐘だと、そこまでこの2人の背景が描かれてないなと。まあ、被っちゃうと、パクリになりかねないので仕方ない点ではありますが、私はこのフロローvsクロパンという面ではノートルダム・ド・パリの方が好きかも。ノートルダムの鐘でも、セリフやステージ上での役者さんの配置だけですが、チラっとそういう図式は出てきたので、おっ!と思い嬉しかったです。
 
 
ミュージカルは役者さんによって、キャラの個性が違ってきます。これはレミゼ等で経験済み。
今回、私が観たのは芝さんフロローでした。私はアニメのフロローに比べると全然マシな人間じゃんと思ったんですけど、他の観劇した人の感想を読んでると、あれでもかなりエロフロローなのね!? となると、野中さんフロローって、あっさりしすぎという感想とは別に、カジの親バカフロローという感想を見つけて、これは気になって仕方ないです。カジモドの親ってなると、映画のカジモド・デ・パリ。こっちのフロローは変態かもしれないけど、カジモドには親バカって感じで可愛がってたので、それに近いのか? 映画ではエスメが近づいて来たら、カジモドの目を隠してたしなあ。
野中さんフロロー、真面目で親バカなフロローが好きな私は、とっても気になります。
 
 
それから、一番最後の、何が人を怪物にさせるのか、これは私の好きなヴィジュアルバンドで同じような曲があったなーと。普通の人間が怪物になってしまう。誰にでも怪物になり得る。とっても重いテーマを描いてる作品だと思います。
カジモドは怪物から人に戻ったような描き方なのか?とも思いましたが、いや、どちらかというと、最後の最後で切れたからこそ、フロローを落としてしまったわけで、これは彼にも怪物が宿った瞬間では?とも思うんです。京極夏彦の小説にある彼岸を超えるっていうのと同じかなと。